満州事変に関連して思い出すのは関東軍、リットン調査団、小学校の教科書に載っていた松岡洋右が国際連盟の総会場から退場する写真です。
ここに至るまでに裏にこんなに色々なことが有ったとは知りませんでした。
日本の侵略だったにも関わらず、当時の国情がそれを認めることを許さなかったこと。独走した関東軍、国際世論や英米の野望を向こうに回し、事態を打開すべくあらゆる外交努力を行った松岡洋右とそれに関わった人たちの事が書かれています。
侵略の正当化は出来ませんが、与えられた情況の中で私利私欲ではなく、祖国のために命を捧げた政治家・掏摸団の元締めたちの姿に感動を覚えます。
国際外交の謀略を理解し、大国相手に十二分に渡り合える外交官が存在していたのですね。
エピローグ1に書かれている以下文章が非常に印象的です。戦争孤児で寡黙だった父が同じような事を言っていました。
「戦争は悪いものに決まっている。正義の戦争、聖なる戦争などはあり得ない。それは勝者にとっても敗者にとっても同じだ。」
一読に値します。
角川書店 [著] 池宮 彰一郎
ASIN:4043687141 /文庫/434頁
発売日:2007-06
ランキング&評価:---位
価格:¥ 700 [2007-07-08 Amache]No User Review

大きい謀略とか情況とか日本を独走されたみたい。