2008年01月27日

メドゥサ、鏡をごらん

岡嶋二人作品にすっかり魅せられてしまっているのですが、合作作家「岡嶋二人」の一人、井上夢人の作品ということで迷わず購入した一冊です。

「メドゥサを見た。」と言うダイイングメッセージを残し不可解な死に方をした作家 藤井陽造の遺作を探す為に、主人公が遺作の舞台になったと思われる町へ赴きます。

次々と明らかになってくる奇妙な出来事に、ぐいぐいと引き込まれていきます。
主人公が名前を思い出せなくなった場面では、主人公の名前は分っていると思っていた私自身もすっかり困惑し読み終えたページを読み返してしまいました。

もうこの辺りでは、どんなどんでん返しがあるのか期待は最高潮に達していたのですが....。

あれれ。

仕掛けやアイディアは、岡嶋二人作品と同様に超一流なのですが、本作品の場合は盛り上げるだけ盛り上げておいて後半が尻すぼみになる為、絶景を期待して登山をしたら、途中から見晴らしが段々良くなっていたのに、頂上に着いたと思ったら標高が下がっていた、という感じでしょうか。

飽きることなく一気に読めてしまうのですが、欲求不満の残る作品です。

メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫)
講談社 [著] 井上 夢人
ASIN:4062735067 /文庫/492頁
発売日:2002-08
ランキング&評価:---位 3.5
価格:¥ 800 [2008-01-27 Amache]
1 - 失敗作
1 - この作品だけと信じたい
2 - めちゃくちゃ怖いんだけど・・・
2 - ミステリの棚にあったからつい・・・
5 - 井上夢人のデビュー作


posted by 京極恭輔 at 12:42 | 上海 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK

2008年01月19日

蓬莱

スーパーファミコン用ゲームソフト「蓬莱」の発売間際に殺人事件が起きます。

発売を妨害する組織とその目的は?
このゲームの裏に隠されているものは?

秦の時代の徐福伝説を絡めたロマン溢れる世界と正反対に生臭い世界を上手くミックスしたストーリーが展開されています。

著者の日本人論の記述部分も、なるほどと思えるところがあり単なる娯楽作品以上の出来になっていると思います。

独特の世界を楽しんで下さい。

蓬莱 (講談社文庫)
講談社 [著] 今野 敏
ASIN:406263547X /文庫/443頁
発売日:1997-07
ランキング&評価:---位 3.5
価格:¥ 690 [2008-01-19 Amache]
3 - おもしろかった
4 - 通勤エンターテイメント
3 - 古代史好きの人はハマルかも


posted by 京極恭輔 at 13:06 | 上海 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK

2008年01月12日

チョコレートゲーム

ある中学校を舞台にした殺人事件の謎解きです。

1985年の作品ですが、描かれている内容が時代を先取りしていたのか現時点で読んでも中学生の行動と言うことで考えると古さを感じさせる部分が少ないことに驚かされます。

いつの時代も世代が異なると、お互いにその言動を理解するのは難しいところがあると思いますが、本作品はその中でも至近距離(親子)にある謎をテーマにしています。

岡嶋作品を読むといつも感じるのですが、伏線の張り方に不自然さが無くスムースに楽しめます。

平易に描かれているのに稚拙ではないのです。
私も、その一人なのですが、この独特の世界に夢中になる読者が多いのもうなずけます。

岡嶋作品はオススメばかりなんですが、この作品もオススメです。

チョコレートゲーム (講談社文庫)
講談社 [著] 岡嶋 二人
ASIN:4061842412 /文庫/279頁
発売日:1988-07
ランキング&評価:---位 4.0
価格:¥ 540 [2008-01-12 Amache]
5 - すばらしいスピード感
3 - チョコレートゲームの意外性無し
2 - 期待してたから肩透かし食らった〜〜〜
2 - なんか…
4 - チョコレートゲーム?


posted by 京極恭輔 at 13:15 | 上海 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK

2008年01月06日

コンピュータの熱い罠

個人情報をコンピューターで管理する結婚相談所が舞台です。

ある日、個人情報が増殖していることに気が付いた「夏村絵里子」。

それを伝え聞き、ある事実に気が付いてしまった「古川」。

個人情報の管理は現在も問題になることが多い話題ですが、20年以上前にテーマとして取り上げていたことに驚きを感じます。

コンピューターの通信用の道具として音響カプラーが出て来ますが、この小説が書かれた当時の状況が窺い知れて、反って面白かったりします。

他の作品同様理屈抜きに楽しめます。

コンピュータの熱い罠 (講談社文庫)
講談社 [著] 岡嶋 二人
ASIN:4062731347 /文庫/321頁
発売日:2001-03
ランキング&評価:---位 3.5
価格:¥ 730 [2008-01-06 Amache]
4 - 確かに結婚相談所はディープな個人情報持ってそうだなぁ
3 - 情報保護はここから生まれた?
3 - 岡嶋作品制覇中


posted by 京極恭輔 at 16:33 | 上海 | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK

2008年01月01日

流れ星の冬

久々に大沢作品を読みました。

私が読んだのは2007年11月30日第16刷です。
やはり、かなり読まれているんですね。

40年近く前に闇の稼業から足を洗い、大学教授として平和に暮らしていた「葉山」が主人公です。

ある日突然「葉山」の過去を知るものから追われ始めます。
葉山は、自分自身に拘り眠っていた心の牙をむき出し、相手に挑みます。

葉山の言動の中に男ならこんな風に年輪を重ねたいな、と言う部分が多々出てきます。

スムースな物語の展開と結末、新年早々、すっきりしました。

流れ星の冬 (双葉文庫)
双葉社 [著] 大沢 在昌
ASIN:4575506575 /文庫/429頁
発売日:1998-09
ランキング&評価:---位 3.5
価格:¥ 800 [2008-01-01 Amache]
4 - 男はこうありたい。
3 - ほぼ満足


posted by 京極恭輔 at 17:10 | 上海 | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK

明けましておめでとう御座います。

新年明けましておめでとう御座います。

十二支も一巡しましたので心機一転やり直す積りで邁進し、今年こそは良い年にしたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

R子年2008年2.jpg



posted by 京極恭輔 at 12:21 | 上海 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記
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