2006年10月27日

手紙 東野圭吾著

犯罪者の弟「直貴」、弟思いの兄...犯罪者「剛志」の苦しみを描いた作品です。

主人公「直貴」は、世の中の差別に苦しみながら必死にもがきます。
何とか人目に付かないように生きてゆこうとします。

挫折を重ねながらも道を踏み外さなかったのは、「由美子」や就職先の社長の存在も大きいのでしょうが、全てを兄や世の中のせいにせず、挫けそうになりながらも踏みこたえる「直貴」の生き方に、感動しました。

人間は知らず知らずの内に、自分を守ろうとします。
差別しているつもりは無くとも結果的に差別している事がかなりあるんだろうなと痛感すると同時に、自分が何を考え、何をしてきたのか突きつけられたようで、色々考えさせられました。

「直貴」が初めて歌った曲「イマジン」は、私も好きな曲ですが、今までその歌詞について考えた事もありませんでしたが、読み終わってから著者がこの曲を使った理由が分かりました。

内容が重い割には、読後のもやもや感はありません。

今年読んだ本の中で最も印象に残る作品です。
是非一読下さい。

手紙
文藝春秋 [著] 東野 圭吾
ASIN:4167110113 /文庫/428頁
発売日:2006-10
ランキング&評価:---位 5.0
価格:¥ 620 [2006-10-27 Amache]
5 - とても重い作品
5 - 現実社会の悲しい一面ですね。
5 - 切ない物語
5 - 映画も見たい
5 - 拭いきれない差別と傍にいる人達の温もり

posted by 京極恭輔 at 22:29 | 上海 | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK
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